体が教えてくれること

心と体はつながっている。
よく聞く言葉ですね。
病気の原因は、実は全てストレスだという話もあります。

つまり、体が健康になる心の持ちようというのがあるということ。
そして、体が美しくなる心の状態というのもある気がします。

例えば、骨格の歪み。
靴底の減り方でわかると思うのですが、私は、以前、靴底が面白いくらいに斜めに削れていました。
外側ばっかり、削れていたのです。
がに股というか、外側重心だったわけです。
ところが、自分を大切にし始めてから、しばらくして、靴底の減り方が以前と違うことに気づきました。
以前は、行動指針として、自分の内側(自分の気持ちや本音)より、外側(他人の意見や他人の評価)を重視していたのです。
その心の偏りを正したことで、体の重心の偏りが正されたのだと思います。

そして、顔の左右差。
完璧に顔が左右対称な人はいないという話を聞きますが、その非対称具合は人それぞれですよね。
これにも、その人の心情が表れていると思います。
どんな心情が表れているのか。
私は、自分の気持ちや本音と、実際の言動の差ではないかと思うのです。
どれだけ本音に従っているのか、どれだけ自分の気持ちに正直に生きているのか、ということですね。
以前は、左右の鼻の穴の大きさが全く違うくらい、顔の左右差が激しかった私ですが、無理して頑張ることをしなくなってから、だいぶ矯正されてきました。

体は思った以上に、自分の心の状態を映し出してくれています。
体の持ち主が自分を見失い、自分にムチを打つ度に、もっと自分を大切にするように訴えているかのようです。
体の持ち主がそれに気づき、訴えを聞き入れると、体はそれに応えて、本来の健やかさと美しさを取り戻すのでしょう。
きれいになりたいのなら、やみくもに美容情報を追いかけるより、体に意識を向け、体の訴えを聞くのが、遠回りなようでいて、近道なのかもしれません。